仁木悦子

この人の本は未読なんだけど、数年前に買った古本の帯で初めてその名を知り、最近買った古本の読書案内に紹介されているのを見て興味がわいた。 何かに引っ張られているような気がするので、遠からず、読むときがくるのだろうな。猫は知っていた (文庫コレク…

二つのホームズパスティシュ&パロディ

漱石と倫敦ミイラ殺人事件 (光文社文庫)作者: 島田荘司出版社/メーカー: 光文社発売日: 1994/02メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (12件) を見る恐怖の研究 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-10)作者: エラリイ・クイーン,大庭忠男出版社/メーカー…

人に薦められた本シリーズ

私は普段から、自分か欲望のままに本を読むと、ちょっと人にはいえない読書傾向になりがちなことを恥ずかしく思っていた。本棚なんか人に見せられないよ。「でもいいじゃん好きなんだから」と開き直り気味のときと、「やばいやばい。まともなもん読まなきゃ」と…

吉村昭『暁の旅人』読了 わたしにはあまり馴染みのない、歴史上の人物を語る、静かだが力強い文章に惹きつけられた。気がつけば三日、一日の中で読書に割くことの出来る時間をすべてつぎ込み夢中で読んだ。 松本良順と言う医師の生涯が鮮やかに描かれていた…

ついでなので

佐々木丸美の復刊については複雑なので、なんともいえないけれど http://homepage1.nifty.com/uimakita/fukkan/kettei.htm こちらの記事が、復刊ドットコムよりもいいので。 過去に描いていた復刊の妄想 復刊 最注目 評価 新作発表 評価 以下続々刊行 ああ、…

レベル7

宮部みゆき『レベル7』読了。

ナラタージュ

先日、発作的に甘々の少女マンガか恋愛小説が読みたい感じ*1がしたんだが、実は1冊も持っていないので困った。 *1:甘党ではないのに、ケーキやチョコレートが無性に食べたくなってしまうときの衝動に似ている。毎日甘いおやつだといやになるくせして。

魔術はささやく

サイコサスペンスって書くと、サイコな奴(精神病患者、精神に異常をきたした人)が出てくるサスペンスって意味が普通の使い方なんだと思うんだけど、精神や心理をトリックに用いたサスペンスにも使われる。猟奇じゃないほうのサイコサスペンスね。または、イ…

事件です!

向田邦子を読んだら、宮部みゆきが読めなくなっちゃった。 文章が飲み込みにくいの。 あんなに面白い面白いと読んでいたのに。 もともと宮部みゆきの短編は苦手だったのに、短編集を手に取ったのが行けなかったぁ 午前中に読み始めて、挫折。午後、傑作と解…

あ・うん

向田邦子『あ・うん』読了 すごいことが書いてあるわけではないのに飽きない。 特別な人が出てくるわけではないのに愛しい。 ことさらな心情描写も人物描写もないのに、みずみずしい男と女。 本なのに寡黙な印象。 読みながら、ビジュアルイメージががんがん…

向田邦子

人に勧められて読み始めました。 おぉ 面白〜い 目から鱗 爆笑問題太田も好きだって言ってたっけ。

宮部みゆき『火車』

読了。 宮部みゆきの小説の好きなところは、よく練られた物語と、嘘のない女性の心理描写だ。 それから解りやすく説得力ある語り。これが読み手の経験や感情を上手いこと刺激して、地に付いた物語だと実感させているんだと思う。 山本周五郎賞の本作。みんな…

亡くなってしまった作家のこと

自分の好きなものの中に特等席があって、その座はなかなか揺らがないものなのだ。たとえば著作全部を受け入れられるくらい入れあげてしまえる作家。一度好きになったら、とことんその作家を追いかけていこうと心に決めて、活字になっているものはできるだけ…

蒲生邸事件

宮部みゆきは不勉強にも今まで読んだことがなかったので、一読して驚き。 面白かった!!!

中村屋三代記―小日向の家

我が家の毎日立ち寄る某所に置いて、少しずつ読み進めています。 まだ、読み終わっていないんですが、先日、「第1幕 十七世 中村勘三郎」終盤で、大号泣してしまいました。実生活でも読書中でもしたことない泣き方。目の幅涙に嗚咽おさまらず。

遺伝もしくは老化

私の父は時代劇で泣く。からくりテレビでも泣く。店番しながらテレビを見ていても泣く。おじいちゃんになった父の定番は、リモコン片手にチャンバラにのめり込み、感情のボルテージとともにボリュームを無意識に上げ、落涙している姿だ。

訃報が

佐々木丸美がなくなってしまったショックでなんかやる気が出ません。

断筆したまま

もう一人の終わらない物語の作家は佐々木丸美だ。 2005年12月25日 56歳で死んでしまった。 もう続きがいつか読めるという希望もなくなってしまった。いろんな人のページに言ってお悔やみや追悼文を読む。 佐々木丸美を話せる人は周りにはいないな。 復刊、再…

検索してみる

今日、たまたま思い立って大和真也を検索 やっぱり終わっていなかったんだ『ジュゼ』シリーズ。

少女マンガの感動とか

最近マンガもあまり読まなくなってしまったが、中高生の頃、特に少女マンガで感動したとき、お腹の辺りが切なくなって、ちょっと汗ばむ感じがあったんだよね。

「荒野に猫は生きぬいて」

今日、オークションで落とした本が届いた。 状態もよく満足。 母親に、「見て見て」と自慢。母親は、小学生の頃、何度も借りてきた本の表紙*1を覚えていた。 *1:焼け野原に沈む夕日を見つめる髭も眉毛も焼けて縮れた黒い猫の後姿。先端を少しだけ曲げた長い…

探偵小説:「病院坂の首縊りの家」初読

先日、映画を見に行ったとき、時間が中途半端にあっいていたのでつい本屋に寄ってしまった。

懐かしい本

『荒野に猫は行きぬいて』をヤフオクで買いました。 読むのは二十何年ぶりになるだろう。

探偵小説文庫全集出版

文庫の全集が出て、また全館読み直す機会を得ました。 散財になるから買うのはどうしようと思いましたが、やはりこれは…と。W・S・ベアリング=グールドというのも、もちろん惹かれた原因ではありますが。

探偵小説20代編

就職したら、半年で社会にあわなくなってしまった。 いい年をして親に送り迎えされ病院に通いつつ、時間待ちに本を買うことが多くなった。本棚のホームズの欠巻を埋めているうちに、面白くなって全部読む気になった。そろそろ全部読んだかな、というあたりで…

探偵小説学生時代編

中学生になると、中学生用のホームズに出会った。世界名作全集みたいな、ソフトカバーで、ばらばらに買うことの出来る、学校で斡旋していた、短編がいくつか入っているタイプの本だった。

探偵小説出会い編

はじめ読んだ探偵小説は、教室の後ろにあった、学級文庫の『まだらの紐』