風雲児たち

ちょっと遅くなったが『風雲児たち幕末編』第8巻を読んだ。
みなもと太郎の『風雲児たち』は、今を遡ること四半世紀以上前の1979年に開始した、幕末を描くために関が原の戦いからはじめ、以後300年に渡る歴史を描いた大“大河ドラマ”漫画になっている。
ややこしくて大嫌いな江戸〜明治の歴史が、目から鱗を落とし、さらに涙も落としながら読めてしまうものすごい作品になっている。ギャグマンガで、ギャグマンガのキャラクターが動いているのに泣けるんだよ。どういうことなんだろう。かなりすごいことだとおもうんだけど

第8巻では幕末編では、以前からのおなじみ、目玉の韮山代官・江川太郎左衛門が死んでしまった悲しかった。この人も熱い人だった。
吉田寅次郎(松蔭)の獄舎学校も泣きそうになってしまった。吉田松陰すごく簡単な顔をしている上に目がロンパリなの。でも、感動するの。なぜだろう*1

未読の方にはお勧めしますが、長いし全巻で古本も出にくいんではないだろうか。全巻買うと高いし。年上のマンガ読みに当たったほうが持っているかもね。
保科正之でうまくのれなくても、我慢して解体新書や平賀源内あたりまで呼んでみた方がいと思うよ。

*1:自虐の詩』もギャグなのに泣ける名作