中川家の寄席

当日券配布開 9時20分、開場9時30分ということで、新宿末廣亭前はごたごた。スタッフが「並んでくださーい」と言う方向は長蛇の列で、隣接店舗に営業妨害みたいになってた。整理番号コールの声が聞こえないのも不安なので、末廣亭の反対側にも徐々に人垣が。ついに通行人が一列で通り抜けるようになっちゃった。本日も盛況です。

中川家の寄席
2007年7月5日 9時45分開演
新宿末廣亭

1本目は深夜のテレビ番組の話から、眠れない礼二を眠らせようと剛が羊を数えたり、昔話をしてあげる。時事ネタビリーズブートキャンプにさらっと触れて、深夜通販「蒲団圧縮袋」を激まね。NHK桂林映像での「舟こぐ人」のまねなどおもろ。剛が羊を数える毎に「メエェ」とものまねはさむ。途中にヤギも挟む。昔話では「剛が彼女を家に連れてきたが、家が狭すぎて目の前にオトンとオカンがいるし、狭いからトイレの音とか聞こえるしいややった」とリアル昔話をすると、たまらず礼二が「そん時、わし、おるとこなくて、近所の公園に行ってた時の話やないか!」に笑った。眠ろうと両手を重ねてお休みポーズをとる礼二がかわいい。特に、ちょけてるお兄ちゃんを、ツッコミどころまで笑いをこらえて耐えてるのが。15分程とちょっと短め。
2本目は、前回笑い飯だったので、今回も後輩がくるのではと予想していたもんで、ハリガネロックが来たのでびっくり。前半は消防士の上司・大上、部下(極悪)・ユウキで、出動から人命救助。いちいちボケる悪人面(笑)。後半は大上の子供(極悪)をユウキロックがやって父・大上を翻弄。まともな「行動⇒極悪ボケ⇒ツッコミ」セットの反復で、テンポよく笑いをとってた。旬なので子供のお遊戯部分にビリーズブートキャンプが入ってた。あ、ミーとホープも。ハリガネロックは生では初見。強面なルックスと反比例するような、誰にでもわかりやすい漫才だったな。15分程。シークレットゲストって聞こえはいいけど、自分のお客じゃない確立100%のとこに立つってことでしょ。でも、きっちり最後には笑わしてた。すごい。かっこいい。
3本目は、礼二は家庭がないのでひとりでドライブに行かなければならない。そこで剛が一緒に行くことに。迎えにいく剛は寄り道ばかり。この寄り道部分が秀逸。ガソリンスタンドでは礼二が「1人で何でも仕切りたがるガソリンスタンドのオッサン」を展開。思えばGSは擬音の宝庫だし。給油口の「蓋、開けて」の口パク(あるある!)に始まり給油待ちの間の窓拭き、灰皿清掃、別の車がムートン洗車に来るわ、車検申し込みに来る和で給油車ほったらかし状態。社内清掃用の雑巾はくさいし。やっとこぎつけた会計は、スクラッチカードとかで時間かかるし。礼二汗だくになって末広亭の舞台をGSに変えとりました(笑)。他、銀行のATMでは、カードの磁気トラブルで警備員(礼二)が接客。表に出ると駐車禁止きってる駐車監視員(礼二)。と、迎えに行くまでもひと騒動。やって出発できるかと思いきや、今度は剛が神経質すぎてシート、ミラー、ハンドル位置が決まらない人をしつこく描写。持っているCDはサミットストアとか変なのばっか。イライラとつっこんでた礼二も耐え切れずにオリジン弁当を繰り出してた(笑)。運転手が礼二になると、ラジオネタ。ノベルティグッズ押し。剛の運転手をいらつかせる同乗者も面白かった。車も擬音の宝庫なんだね。モノマネ部分と礼二の汗だくツッコミ部分があって、お得な1本。25分ほど?
座りトークは同期4人なので面白かった。結婚してる剛、大上と、結婚してない礼二、ユウキロック。大上の子供はとにかくでかい。父185センチ。母174センチ。大上の奥さんは元キャビンアテンダント。礼二の彼女だったキャビンアテンダントからの紹介とか。あまりの優良物件に大上は、知り合ったらすぐに身辺整理を始めたとユウキロック。そのユウキロックもwか係り氏ころ、けんかした彼女を迎えに以降にも、車もなく、当時寿司屋の娘と結婚していた礼二に配達用の軽自動車を借りてもらい、礼二の運転で京都まで高速を飛ばしたとのこと。しかも、ユウキロックが説得している間、タクシーの運転手のようにシーと倒して待ってたんだと。そんなユウキロック、器用で何でも出来るから結婚せえへんのちゃうか、と皆に言われていた。中華なべはささらで洗う周到さ。麻婆豆腐も一から作る。チャーハンは絶品過ぎて、大上は鍋振りをして飛んで落っこちたチャーハンまで拾って食べたんだとか。などなど、話題は尽きない。同期っていいなー。

冒頭、時間を早くするかもしれないときいたんだが、子供が来ない時間の楽しみをとらないで欲しいなー。深夜寄席だからこの価格ってのもあるしさ。