かわいい妖怪しつもんずい

次長課長のライブ「五味渕」中、最高の出来
ていうか、他のお笑いユニットには真似できないコントだと思う。
っていうか、コントの域を超えているかも。
ファンダンゴで見たんだけど、他のネタももちろん面白かったが、『妖怪』しつもんずいは別格の出来だと思う
マンガや小説にひょっこり現れる妖怪。少年、青年マンガは読まないからわからないけど水木しげる御大を筆頭に、今市子百鬼夜行抄』とか、わかつきめぐみもののけとか、日常にひょこっと現れる妖怪。そういう妖怪のかわいらしさと不思議さと不気味さが渾然一体となっている様に、わたしの腹の中の何かがぐっとつかまれ惹きつけられる。胸とか頭じゃないんだよ。もっと自分でコントロールできない感じの部分か強烈に引っ張られるんだ。
しつもんずいにはそれがあった。
次長課長のネタはしつこいんだけど、そのしつこさが長くなると果てしなく芝居に近づいてくる。作り手が意図しているかどうかわからないが、効果として演劇や物語が芽吹いてくる。尺の長いコントと芝居の違いは何なのかな。同じものではないのか?

ともあれ、しつもんずいはキャラ造形も面白く、見ごたえありです。
機会があったら一回見たら良いと思うよ。

次長課長両名のの、何かが普通からはみ出してしまっている妖怪的なルックスにどんぴしゃのネタです。
売れっ子になっちゃうと、ライブならではの大ネタは、だんだん見られなくなるからかなしいな。