ちょびちょび

昨日の「わにわに」に続き、甲州の変な言葉「ちょびちょび」。
「ちょび」って何よ(笑)
全国的には「ちょび」=「小さい、少ない」*1
甲州弁では「ちょびちょび」=「いい気になる、調子に乗る」。「小さい」は「ちんびい、ちび」、「少ない」は「ちょびっと」「ちょっと」。
甲州弁の「ちょび」には、全国分布の「ちょび」の中から、実際の物の大きさを示す「小さい」が抜け落ちて、程度を示す「少ない」は保存されているようだ。
「ちょび」単体では私はあまり使わないなあ。「ちょびい」=「生意気」は子供の頃に聞いたかも。生意気度合いが「しわい」より「ちょびい」のほうが小物な感じ。
「ちょびつく」は、中部方言で調子に乗る意味らしい。恵那郡では「ちょびつく」=「ちょろまかす、ごまかす」、「ちょびる」=「戯れてこせこせする」。やはり小物なイメージ。
あるところで甲州弁「ちょび」=「いたずら」の意味であると教えていただいた。へー。関連して、京都・綾部で「ちょびくさ」=「いたずら」と言うことを教わる。へー。
全く学術的根拠のない推論「ちょび」とは…
わずかな物事をたとえた言葉。転じて中部地方では子供、小人物が生意気に振舞うことを指す言葉にも使われるようになった。深い悪意のない悪さ(いたずら)を指すこともある。ってな感じかな
「わにわに」にも子供っぽいイメージがあったな。
「わにわに」するような人がでしゃばってくると「ちょびちょび」か?

*1:チョビという名前のハスキー犬の女の子が主人公のマンガ『動物のお医者さん』。ハムテルの友人二階堂にチョビ(小さいもの=チビ)と呼ばれたのがきっかけでついた名前なんだが、当初は違和感があったなあ。私の母国語・甲州弁では、チョビは小さいものを指さなかったから。調べてみると全国区の言葉だった。ちょび髭って言うもんな。