野鳥のしらべかた

昨日、帰宅すると、居間の炬燵の上に野鳥図鑑が2冊と老眼鏡があった。
また、歌でも読む気かと思い、「どうした?」と母親に聞くと、隣の畑で大きい鳥を見たという。
「猛禽?」
「そうらしいんだけど…」
チョウゲンボウじゃないの?」
「もっとほっそりしていた気がする。」
「とび?」
「とびならわかる。」
絵の図鑑と写真の図鑑を見比べてもぴったりくる鳥は見つからないらしい。
「羽ばたいたとき、腹側が白かった。」
「白いって言ったら、シロハヤブサ?」
「いいえ、違う…」
一応、ノスリという当たりをつけて我が家の野鳥博士、父親の帰宅を待つことにした。

鳥の形や羽の印象は、うまく話せないことが多い。
去年の春先も、わたしの見かけた茶色い鳥(鳥はほぼ茶色!!)をめぐって散々悩んだ。他にもこのあたりでは珍しい、大変美く大きい声で鳴く鳥を探したときも往生した。裏の草薮に鳥が巣をかけたときもそうだった。
父親の同定が一番、間違いがないのだが、図鑑の鳥と自分の印象が違うとにわかには承服しかねるときがある(笑)
わたしが探し出した鳥の名前を母が却下する。
父の同定を母が納得しない。
母の推理を、わたしが違うとごねる。
大体一緒に目撃していないのが問題なんだけどね。

春先は、まだ木が茂っていないので、よく鳥を見つけることができるので楽しい。しかし、大概の鳥は警戒心が強いので、はっきり姿を見せてくれない。一人が見つけてもう一人を呼んでも間に合わないことが多い。

そう考えると、すずめ、セキレイ、めじろ、ひよどりなどは、極端に大胆な鳥ってことだよね。すぐそばまで来るし逃げないし。すばしこくて逃げおおせる自信もあるんだろう。鶯なんか、春先割とよく声はするけども、姿は藪の中でなかなか見ることができないもん。

すずめは観察機会も多いんだけど、割と凝った柄をしてるんだと、図鑑を見て再認識。