チェックポイント黒点島
作・演出○坂手洋二
竹下景子 ・ 渡辺美佐子
中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 ・ 江口恵美
樋尾麻衣子 内海常葉 裴優宇 久保島隆 小金井篤 桐畑理佳
阿諏訪麻子 安仁屋美峰 樋口史 高地寛 伊勢谷能宣 嚴樫佑介美術○二村周作
照明○竹林功（龍前正夫舞台照明研究所）
音響○島猛（ステージオフィス）
舞台監督○大津留千博
衣裳○大野典子
演出助手○城田美樹
進行助手○清水弥生・坂田恵
宣伝意匠○高崎勝也
制作○古元道広・近藤順子・小池陽子
Company Staff○江口敦子・向井孝成・杉山英之・宮島千栄・吉田智久・久保志乃ぶ
渡辺美佐子はさすが。ヒロコを演じる竹下景子は小さな体で劇を引っ張る。燐光群の面々は、複数の役を演じ分けるが、ヒロコはかぶる背景が違っても名前がひとつなように。仄かに感じる異質。客演が活きている。江口恵美もよかったな。鴨川てんし、川中健次郎、猪熊恒和、大西孝洋らおじさん軍団。年配の俳優が演劇人だということを強く感じることが出来るのも燐光群の気持ちのよいところ。裴優宇も結構いいかも。
チェックポイント・チャーリーを模した小さな小屋。移動し、開店し、展開する稼動小屋。
その検問所に、時間も場所も、個人も家族も国家の関係も、虚構と現実も越えて、さまざまに引かれる境界線。
わたしにとっての演劇は見立てが一番の快なので、楽しい。今回は水平線も上下したしね。
前半、ちょっときついところもあった*1が、後半は引き込まれた。ちょっとファンタジック終わり方だったので、気持ちの抜け*2はなかなかよかった。
余談ですが、客層が、おじ(い)さん、おば(あ)さん。あ、わたしもか。
