パンストキッチンの漫才

『噂の男』のなかの漫才は、中川家の漫才『お祖父さんの葬式』が底本みたいね
中川家と違うボケ方やツッコミが新鮮だったな。ボケの剛がおとなしそうで小さい兄で、ツッコミの礼二がキレ気味で大きい弟という中川家のビジュアルと正反対で、年下で大きい橋本さとしがボケで、年長で小さい橋本じゅんがツッコミってだけでもネタが新鮮に見えて面白い。中川家は、弟のでかい体から繰り出されるツッコミに吹っ飛びそうになりながらも、お構いなしにちょこまかと飛び回りボケ倒すちっちゃいお兄ちゃんと、兄の十倍汗かき声枯らしながら、デブの癖に細かいボケも漏れなく拾ってつっこみまくる礼二との対比が面白いんだけど、橋本家(笑)は真逆だな。小さいじゅんさんのツッコミが効いていないかのように見えるさとしさんのでかい体ってのも面白いね。
落語と違って漫才やコントはカバーは少ないけど、あってもいい気がするんだけど…。掛け合いの即興性みたいなほうが主眼なのかな。あ、東京ダイナマイトがカバーしてるね。

実は、新ネタ聞けるかと思ってた。『おじいさんの葬式』が磨けるネタだったってことなんだろうけど、すでに何度か見たネタだから展開がわかっていてちょっと興ざめしたのも正直なところ。中川家のネタを採用した意図は、13年前のネタとしても通じるスタンダードってことなのか?まあ、すかし漫才よりはしゃべくり漫才のほうがこの芝居には合ってるし、時代性が出ていない本てことも大事だよね。

ねーねー、大阪公演はもっとこのネタ知っているひといるんではない?
お笑いファンと『噂の男』観劇客はかぶる心配はないのかな(笑)
いい舞台だっただけに、ちょっと残念